2009/02/14 (土曜日)
塩谷の雪あかり
小樽雪あかりの路「伊藤整ゆかりの地・塩谷会場」へ行きました。
いやぁ~、楽しかったです!!
あとでゆっくり続きを書きます。
(2009.2.16 追記)
今回、小樽雪あかりの路へ出かける前から、一番楽しみにしていたのが
塩谷会場でした。
一度見てみたいと思っていた伊藤整文学碑を私が初めて訪ねたのが2006年の
11月のことでした。その時、いつかこの文学碑のまわりにあかりがともる時
が来るかな、と想像していました。
ですから、小樽に着いて、市の観光振興室に電話して塩谷会場の場所が
ゴロダの丘の文学碑前ではないことを聞いた時は、実は、少し残念な
思いがしました。
2月14日の夕方5時少し前、塩谷小学校に着きました。すると、なんと、
雪あかり会場に伊藤整文学碑が出現しているではありませんか!
小樽雪あかりの路は、私にとっても今年で11回めになりますが、
ああ、今年も来てよかったと感激でした!
会場のたくさんのキャンドルに地元の皆さんが火をつけ始めました。
あかりがもう少し増えたら写真を撮ろうと待っていると、「よかったら
あなたも少しつけてみませんか」とチャッカマンを渡してくれました。
斜面に上って大きなハートの輪のように並んだスノーキャンドルに火を
つけていきました。
私が小樽に着いた木曜日からずっと暖かい日が続いていて、前日の夜は
ずっと雨が降っていました。この日14日の夕方も湿った雪が降り続き、
風も強くて、つけた火が長くもたず、ところどころ消えてしまいます。
すると、会場の誰かが文学碑の前を指差して、あっちみたいに雪玉で
風をよければいいと提案しました。
それで、また斜面を登って、スノーキャンドルの中のろうそくの位置をチェック
して、チャッカマンの先が入るくらいに雪玉をくっつけて、あとでそのすき間を
ふさぐための雪玉を作って足元に用意しておいて、火がついたら急いで残りの
雪玉をくっつける...。 懐かしかった!
2004年の第6回の時に、2日間だけでしたが、私は手宮線会場でボランティア
に参加しました。その時も雪と風が強く、自分の担当のエリアを見回って、消えて
いるろうそくに火をつけていくのが私の役割でした。一度消えてずっとほうって
おいたろうそくは、バーナーを使ってもなかなかつきません。やっと火がついて
その隣りのろうそくにとりかかると、今つけたばかりの火がもう消えています。
泣きたい思いでもう一度戻って、今度はろうそくの位置をもっと奥に移したり、
まわりをガードする工夫をして、ひとつ終わり... 。
その時の手の感覚が、突然、はっきりともどってきました。
そんな感激を感じながら斜面を下りると、私に声をかけてくださった方がいま
した。その方は、塩谷中学校の校長先生でした。
雪あかりの準備のこと、私の住む松戸のことなどをお話することができました。
楽しみにしていた塩谷会場の雪あかりを見ることができただけではなくて、
少しだけあかりに参加できたり、素晴らしい出会いがありました。
雪あかりのキャンドルの美しい光景の記憶はやがて少しづつ薄れていって、
パソコンに保存した画像でたどることになるかもしれません。でも、こうした
ほんのわずかな時間の出来事や出会いの記憶は、ずっと薄れることはありません。
私の今までの11年を振りかえって、本当にそう思います。
☆
スノーキャンドルの斜面と、文学碑の前の私です。文学碑のほうは、
塩谷中の杉山校長先生がメールで送ってくださいました。
(大きな画像をいただきましたが、恥ずかしいので縮小しました。)
上の最初の画像はケータイで写して送信したものですが、デジカメの画像も
追加します。(クリックすると大きな画像が開きます。
大きな画像の上でもう一度クリックすると元にもどります。)
塩谷中の杉山校長先生にメールで画像のお礼をお伝えしたら、再びメールを
いただきました。
今日、塩谷中の朝会で、私との出会いのことを話してくださったそうです!
塩谷の皆さん、杉山先生、本当にありがとうございました。
関連エントリー
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コメント
小樽滞在中はケータイで送信しましたので、画像1枚に短い文の
記事しか書けませんでした。
これから少しづつ続きを書いていきます。
最初の日のところから順に、と思いましたが、最初はこの記事の
続きを書くことにしました。
投稿者 s.fujino : 2009年2月16日 23:19
ブログを拝見 びっくりしました。また生徒たちに話をする話題ができました。話題づくりをしていただき感謝!感謝!
ところで、塩谷会場は、昨年暮れに急遽、設営の話が持ち上がり、実施することになったのです。その過程では伊藤整文学記念碑周辺にという話もあったのですが、なにしろどのような天候になるかもわからないのと、寒い地域ではどうしても避難できる場所とトイレの心配をしなくてはなりません。ですから、小学校前を会場としたわけであります。それなりに苦労もあるわけで、ただ今年は随分と暖かい日が多く、開催の2週間ほど前には雪が無く大丈夫だろうかと雪国らしからぬ心配もあったわけで、これも暖冬の影響なのでしょうか。
投稿者 塩谷中学校の校長でした : 2009年2月17日 22:25
校長先生、早速読んでくださって、どうもありがとうございます!
たしかに、文学碑のところではいろいろ難しいことがありますね。
そこまで思いが至りませんでした。恥ずかしいです。
出発前にネットで調べたら、塩谷会場は「塩谷子どものすこやかな成長を願う会」が
担当されるのを知りました。そこで「塩谷子どものすこやかな成長を願う会」を検索
したら、塩谷小学校のホームページがヒットして、塩谷の会が道の表彰を受けた、と
いう記事がありました。
それで、塩谷会場は塩谷小かもしれないと、多少予感がありました。
あかりの美しさは、いつもどこも順番がつけられないほど素晴らしいものですが、
今回の塩谷会場はとてもいい時間でしたので、文字どおり私の今年の「ハイライト」
でした!
上の「関連エントリー」の記事もどうぞお読みください。
私が中学生の時に初めて伊藤整を知ったことを書いています。
それから、伊藤整について、今回あと2つ、偶然いい出会いがありました。
2月12日の「穏やかな雪あかりの夜です」と、13日の「カネサ珈琲の生キャラメル」
のところにあとで続きを書きますので、是非またおいでください。
投稿者 s.fujino : 2009年2月18日 00:00